足裏の痛み:足底腱膜炎(筋膜炎)の原因と効果的な対策

QUISQUIS(クイスクイス)インソール
足裏コンシェルジュの逸見裕子(ヘンミ ヒロコ)です。

足裏に激痛が走って、なかなか治らない…。
そんなつらいお悩みを抱えた方も多いものです。
足裏の痛みの代表格である「足底腱膜炎(筋膜炎)」について一般的に言われている情報の他に、大切だと思う要素を記載させていただきます。
そんな考え方もあるのか〜という感じで参考にしていただければ幸いです。

 

◆足底腱膜炎(筋膜炎)とは?

足底腱膜炎(筋膜炎)の場合、足底全面を覆っている筋膜をゴムだとするなら、ゴムが硬くなってしまい、ブチブチとキレやすい状態にあると思っていただくとわかりやすいと思います。

そもそも原因はゴムが切れやすいほど筋肉が劣化してしまっているということです。

なぜしなやかだったゴムが硬く壊れやすいものになるのでしょうか?

 

◆筋肉の炎症と回復のメカニズム

筋肉というゴムは、一度切れた後、修復させるためにカルシウムでつなぎを作ります。筋肉の繊維がしっかりくっついた後は、カルシウムが抜けていくという仕組みです。
ところが筋肉に急に負荷がかかるようになったり、柔軟性が落ちてしまった筋肉は炎症を起こしやすい状態になります。すると、つなぎのはずのカルシウムが抜けきれないうちにまたブチブチと筋繊維が切れてしまう…。
するとしなやかだったはずの筋肉はカルシウムでコリコリになってしまうわけです。
ブチブチとキレやすい状況があるから、筋肉が硬くなる。

硬くなるからより切れやすくなる。

そんな悪循環が始まります。「炎症を起こしやすい状態」は大雑把に言うとそういう状態です。


◆足裏の炎症「足底腱膜炎」になる理由とは?

この「炎症を起こしやすい状態」というものを「老化」とか「運動不足」とか「使いすぎ」とか「体重増加」とかの理由をつけられることが多いと思います。

それらも一理ありますが、私の考えはちょっと違います。

そもそも足が使えないほど痛みが出るというのは、本来の動物としては「死活問題」です。
餌が取れません!食べていけません!死と直結した状況になるわけです。
ガンガン使ったとしても、ちょっとやそっとでは壊れないのが本来の足裏なんです。
では、何が問題でしょうか?

 

◆足の不調・故障と根本的な考え方

足底腱膜炎になっている人は確かに他の方と比べると足を使う頻度が多い方が多いです。

・踏み込みが強いスポーツをする方(陸上、剣道など)
・立ち仕事や営業職の方

上記の方は足を使う頻度が確かに多いですね。「使いすぎ」がやっぱり原因なんじゃない?という結論に走りがちですが、では江戸時代とかの「飛脚」はどうでしょう?

この人たちの記述はなかなか面白いものがあり、かなりの長距離をかなりの短時間で移動したと言われています。それにもかかわらず、足の痛みどころか、腰痛などの報告がないというのです。

足でいうとかなり酷使していると言える状況にもかかわらず飛脚の足腰を健康に保てた理由…

これは、「正しい使い方」にあると考えています。

「もったいない」という言葉がありますが、「勿体(もったい)」という言葉の意味は「本来」という意味だそうです。

体は使いすぎかどうかより「本来」にないことの方がダメージです。

空を飛ぶために羽を持つ鳥にとって、ブロイラーに閉じ込められて羽を存分に動かせないことはとてもとてもストレスです。
色々な病気にかかりやすくなると言われています。

人の足はココ100年足らずで、地面が変わり、乗り物ができ…と環境が大きく変わったことで「本来の動き」ができない強いストレスにさらされています。

 

◆正しい動きなら足はトラブル知らず!?

飛脚の話が物語っていることは「歩きまくっても、走りまくっても、足は壊れない!」ということではないでしょうか。
※ただし!足が正しい使われ方をするのなら…。←ココ重要です!

これが足の痛みに対しての私の根本的な考え方です。

 

◆足を正しく使うために

さて、ではどういう足の使い方が「正しい使い方」と言えるのか??ということです。
また、「今、痛い!」足をどう捉えていけばよいでしょうか?
軽い炎症を繰り返すことで治りきらないまま、またゴムをブチっとやってしまうことで、悪循環のスパイラルに入ってしまいます。

 

◆足を正しく使えるポイントとなるのは3つ

❶足指の関節が、十分に動かせること。

足指関節が錆び付いたように動かなくなっていたり、一定方向は動きすぎて、逆方向は固まったようになる方が大半です。
(ダンサーの足はぎゅっと握りこむと、足裏にたくさんのシワが寄ります。足の動きがしっかり行われている状態とは本来、これが目安となります。)

 

❷筋肉に柔軟性を持たせること。

今、塊になっている筋肉の繊維をほぐしていきます。絡まった髪の毛をブラシで解いていくように筋肉の繊維がほぐれている状態だと柔軟性が高まります。

 

❸歩いている時、重心の位置が踵に乗りすぎないこと。

踵荷重になると、上記の動きを大きく妨げます。ただ、前重心というのではなく、足指の踏み込む力があるから踵に重心がかかりすぎない…という状態が理想です。

 

◆足を正しく使うための具体的おすすめのアクション

❶マッサージでの対策

・足首
足首を「雑巾絞り」するようにぎゅうぎゅうとマッサージします。
アキレス腱あたりは足底筋膜から連結している筋肉でもあるため、足首付近がむくみがあったり、動きが悪いと足裏もとてもコリやすくなります。

足首マッサージは片足20秒程度でも十分効果があります。可能なら、巡りをサポートするマッサージクリームを使うことをお勧めします。

・足裏
ゴルフボールを利用したマッサージもお勧めです。また、握りこぶしを作って指の関節部分で土踏まずのコリコリした部分をマッサージすることもお勧めです。痛みが強い場合には、足裏は温めるのみの方が良い場合もあります。

足裏をマッサージすると痛みが気になる場合には足首マッサージを入念にトライしてみます。

 

❷靴・中敷きなど履物の見直し

・靴が足に合っていない方はとても多いものです。
足のサイズは大人になってからも、体型と同じように変化します。
また、左右でサイズが1サイズ程度違うケースもあります。

シューフィッターなど専門家に相談して一度しっかりと足の状態を確認することがお勧めです。
基本的に靴べらを使わないで履ける、紐を緩めずに脱ぎ履きできるという状態の靴は足にとっては決して良いとは言えません。足の長さだけでなく、足の幅もしっかり計ってサイズの合ったひも靴(可能ならスニーカータイプ)を選びましょう。
自分では「幅広」と思っていたという幅狭な方が意外と多いのにも驚きます。

・靴の中敷き(インソール)で足裏をしっかりとサポート

やはり足裏のトラブルで、足裏の接地面を整えないでおくのは得策ではありません。ただ一概に「中敷き」と言ってもまた「オーダーインソール」でもメーカーによってその機能性や価格が大きく違います。

私の考えでは、その時の痛みを取るとかクッション性が良いというだけではなく、足本来の機能性を取り戻せるように設計されたインソールをお勧めします。

 

❸温める

膝下をよく温めることはとても重要です。

粗塩を一掴みほど入れたお風呂より少し厚めの温度で足湯をすることなどはとてもお勧めです。
また、真夏で合っても就寝時にレッグウォーマーを使用することもとてもお勧めです。夏にレッグウォーマー!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、夏場の方が冷房などで足元が冷えているケースが多いものです。

また、熱放射が行われるつま先部分が解放されているレッグウォーマーは、ムレる、暑苦しいなどといった不快感がなく逆にとても快適になります。

参考になれば幸いです!

 

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