扁平足とは?
足の裏にある3つのアーチといわれる構造の内、内側の縦アーチ(いわゆる土踏まず)が低下している状態のことです。本来では外観で判断できるものではなく、踵の骨と母趾球(親指付け根)を結ぶ線と舟状骨から垂直に下した直線の比率から舟状骨が下にさがってしまった状態を扁平足と呼びます。
ですが、一般的には土踏まずの持ち上がりがなく、ぺたっとした足の状態の方はほぼ扁平足と言って問題ないと思います。(中には陸上の溜末選手のように極度に足裏が鍛えられることによって、足裏にまで通常つかないくらいの筋肉が付き、外観上は扁平足になっている方もいます。)
扁平足になる原因は?
大きな理由は筋力不足です。足の指を動かす筋肉を中心に動かす筋肉が特に低下していると、足の骨格を持ち上げる力が不足してしまい、扁平足になってしまいます。人の足は本来砂地や草原など柔らかい地面を歩くようにできているため、足の指なども十分に動かしながら前進するためしっかりとした土踏まずが形成されていましたが、固いアスファルトの地面に平らな靴を履くため指を十分に使う運動ができず扁平足が促進してしましまうと言われています。
扁平足の効果的な対策
扁平足の大きな原因は指を十分に使う運動ができていないことから起こる筋力不足なので、指を動かす運動(タオルギャザーや足指じゃんけんなど)の他、つま先立ちになる体操などもとても効果的です。また、クイスクイスインソールなどインソールを的確に使用することで、人間の足が本来接するべき柔らかな地面の感触を実現し、指先が動かしやすい環境にすることと同時に、低下してしまった土踏まずをサポートすることができるようになります。
どうしても運動だけで筋力を上げようとすると、長続きしなかったり急な運動で痛みが出てしまったり…などということも多々あります。普段の生活の中に無理のない範囲で道具を取り入れたり運動を組み込んだりするところから始めるのがお勧めです。