こんにちは!足裏コンシェルジュの逸見ヒロコです。
気になる痛みがあれば、今は気軽にネットで検索できる世の中になりました。
便利な反面、どの情報が正しいのか分からなかったり、必要以上に不安になったり、間違った判断をしたり……。
別の意味で難しさも出てきました。
その一つとして、挙げられるのが「扁平足(へんぺいそく)」。
よくネットでは、土踏まずがない状態と説明されています。
このため土踏まずがあると、自分は扁平足ではないと思いがちですが、実は扁平足と同じように、危険な状態だったなんてこともありました。
「かくれ扁平足」と呼ばれることもあります。
「かくれ偏平足」の方は、土踏まずは緩やかなアーチを描いているものの、歩き方に特徴があります。
健康な足の方と、かくれ偏平足の方の歩き方を比べてみると…
かくれ偏平足の人は、足が着地する時につま先が上がっておらず、ドタドタとした歩き方に!ドタドタした歩き方は、足の裏にどのような影響を与えているのか?
3Dシステムという機械を使い、歩行時に足裏にかかる圧力と身体のバランスを測定。すると…
【健康な足】
かかとから地面に着地し、指先へと体重移動。圧力は、かかととつま先を中心にかかっています。
【かくれ偏平足】
着地と同時に土踏まずまでべったり。
圧力がかかっている部分も大きくなっています。
着地面積にも違いがあるのがわかります。
つまり、着地した瞬間「足のアーチ」が潰れ、偏平足と同じ状態に。これこそがかくれ偏平足の正体!
正常な足の場合、足裏のアーチがクッション機能、バネの機能、バランス機能を担っています。
でもかくれ偏平足の場合は、この足のアーチ機能が低下しており、本来は負荷がかからないはずの骨や筋肉にも衝撃が加わってしまい、炎症が起きてしまうのです。
かくれ偏平足を改善するためには、足指の力を鍛えつつ、インソール(中敷き)でサポートしてあげましょう。
もちろん靴選びにも注意したいですね。
たまに勘違いされている方がいらっしゃるのですが、インソールは土踏まずを単純に上げているわけではありません。
無理に持ち上げてしまうと、今度は別の場所に痛みが出てくることもあります。
足本来の動きができるように、サポートしてくれるインソールを探すことが大切です。
人により足の形には違いがあり、歩き方にもクセや特徴があります。
なので、できれば自分の足の現状がどうなっているのか、しっかりと測定した上で、自分に合うインソールを作ることをおすすめします。