浮き指は良くないということが少しずつ知られてきています。
では、具体的に浮き指になるとどんなデメリットがあるのか?見てみたいと思います。
- ポッコリお腹になりやすくなる
- 腰痛になりやすくなる
- 便秘になりやすくなる
足指と一見関係がなさそうに思えることですが、1つずつそのメカニズムを見てみましょう。まず、全体に共通して言える体の不調と浮き指との関係性をざっくりとご説明します。
筋肉はある一箇所だけを局部的に動かすのではなく、連携して動かしています。また、筋肉の連携だけではなく脳の信号も関連しているため、末端である足指の動きは全身に大きな影響があります。
ポッコリお腹と浮き指との関係とは?
ポッコリお腹は骨盤周辺のインナーマッスル(骨盤底筋や腸腰筋)が弱ってしまうことで、起こりやすくなります。私たちの日常生活では骨盤底筋や腸腰筋をきちんと働かせる機会がとても少なくなっているので、痩せているのにお腹だけポッコリ…というポッコリお腹に悩む方はとても増えています。
ポッコリお腹と浮き指はどう関係するか?というと、筋肉の連動システムが大きく関わっています。指を地面にグリップする筋肉の働きはふくらはぎを通って内転筋と言われる内腿の筋肉を経由し、骨盤底筋群、腸腰筋へと伝わっています。
昔の人は筋トレをしていたわけではないですが、ポッコリお腹などにならずに済んでいた理由の1つは足指を自然と使う歩き方をしていたからと思われます。筋肉の連動がきちんと行われると、普通に歩いている時間もインナーマッスルをトレーニングできるとても貴重な時間にできるというわけです。
腰痛と浮き指の関係とは?
次に腰痛と浮き指の関係です。腰痛の原因は骨の間のクッションが摩耗して無くなってしまい、神経を圧迫するため…というのが通説ですが、レントゲンでは明らかなヘルニア状態でも痛みを感じない方も多いものです。
逆にクッションはまだきちんとあるにも関わらず腰の痛みに悩まされている方も多くいます。つまり腰痛の本当の原因はまだはっきりとはわかっていないと言われています。
ここで、神経伝達に着目して腰痛を考えてみます。
痛みは神経伝達によって感じています。
慢性的な腰痛で、ヘルニアなどの顕著な症状がないにも関わらず痛みがあるケースでは神経伝達の電気信号を整えることがとても重要になります。
いわゆる生体電流というものの役割でもあるのですが、電気信号の異常が痛覚神経を過剰に刺激してストレスを与えている状態です。
これはデスクワークや運転などの時間が長く、歩く機会が少ない方に多く見受けられます。
その場合、足裏のアーシングと言われる放電機能がほとんど働かず、余分な生体電流を溜め込み、腰や膝などへ負担をかけています。
また、この状態は血流が悪い状態でもあります。
そのため疲労感も強くなる傾向にあります。
足指が浮いてしまうと、足裏の放電機能が落ちてしまいます。
足指がよく動いていると、大地にしっかりとグリップし、足裏全体がしなやかに動くことで放電効果が発揮されるのですが、浮き指の状態だと足裏が固まったような状態になってしまい、ただでさえ歩く機会が少なく放電ができていない上に放電の機能まで下がってしまっていると言えます。
腰痛の痛みを電気信号と捉えて対策するのには、足指がしっかり動かせるようになる浮き指対策がとても重要になります。
便秘と浮き指の関係とは?
便秘と浮き指の関係についてですが、ポッコリお腹とも関係が深い状態と言えます。
内臓は骨盤内にすっきりと収まっている時には正常に機能しやすい状態です。
ですが、内臓を支えるインナーマッスル(骨盤底筋や腸腰筋)の機能が低下してしまうと内臓が下垂してしまい本来の機能性を発揮できなくなります。
顕著症状の1つが便秘です。
また、胃下垂も併発しやすいため、下垂した胃が腸を圧迫するように胃も腸も機能性が落ちてしまうこともあります。
足裏には様々な反射区があり、特に内臓機能と足裏の影響は大きいのですが、浮き指になると腸の部分の反射区が柔軟性を失いやすくなります。